理事長挨拶

偕行会グループ 副会長
医療法人偕行会 理事長
山田 哲也

1979年2月、小さな町の病院「名古屋共立病院」が誕生しました。当時の病床数は20床、透析ベッドは21床を備え、当時の職員数は40名あまりであったと聞いています。
それから約45年の時が過ぎ、現在偕行会グループは4つの病院を含む40を超える事業所を日本全国に展開し、中核事業である透析医療は量・質ともに日本屈指の規模を誇るまで成長しました。透析医療グループとしては日本で第3位の規模であり、我々の透析技術は世界でも認められつつあります。
この間、医療を取り巻く環境は大きく様変わりしました。医療技術の高度な専門分化や急速に進む超高齢社会の到来、そして社会保障を支える上での厳しい財政状況など、社会背景は大きく変化し、求められるサービスも変わっています。大規模な総合病院は優位に立ち、一方で中小規模の民間病院は苦しい状況に追いやられています。そういったなかでも偕行会グループは、患者様のために何とかしたい、そのために最高の医療を提供していきたいという信念は、創業時と変わらず一貫して受け継がれていると感じます。また、この10年あまり偕行会グループは医療をビジネスととらえ、医療ツーリズムの推進や海外への透析医療技術の提供、外国人人材の積極的採用などグローバル戦略を強く打ち出してきました。そして高齢化に対しては、医療と介護の切れ目のないシームレスで総合的な医療・サービスの提供を目標に掲げています。
この先も創業者 川原弘久の提唱した「Daily Innovation」の信念のもと、職員一人ひとりが現状に満足することなく、常に問題意識を持ち、社会環境や経済状況に柔軟に対応しながら「100年続く医療法人」をめざし、歩みを進めていきます。

偕行会グループ 副会長
医療法人社団偕翔会 理事長
堀川 和裕

新しい薬や新たな医療機器の開発をはじめとして、医療技術の進歩には目を見張るものがあります。私たち偕行会グループは、それら最新の医療技術を、他の医療機関に先がけて積極的に導入してきました。そしてこれからも、その歩みを止めることなく、常に質の高い医療を皆様に提供できるよう努力をしていきたいと考えています。
さらに最近では、AIの活用が医療の現場においても現実のものとなりつつあります。今後はこのAIの導入についても具体的に検討をしていく必要があるものと考え、その分野での研究もすでに始めております。
こういったいわばテクノロジーの進歩がある反面、医療や介護を取り巻く環境は、伸びない社会保障費、少子高齢化による働き手不足など、急激に厳しさを増しています。そのような中でも、私たちは様々な努力と工夫をしながら、経営の視点をおろそかにすることなく、きちんとしたヒト・モノ・情報などの資源を確保して良質なサービスを提供できるように取り組んでいきたいと考えております。
さて、どれだけ技術が進歩した世の中になっても、医療や介護には人の力が必要です。その力とは技術だけではなく、人間的な暖かさも重要です。皆さまに接するすべての職員が、暖かみのある医療と介護を決して忘れないように、取り組んでいきたいと考えています。
最先端の技術とスタッフの優しさを大きな2本の柱として、偕行会グループは前進し続けていきます。