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新型コロナ感染症後遺症外来（自費診療）

新型コロナ感染症後遺症外来
（自費診療）

名古屋共立病院では、新型コロナウイルスの感染から回復しても、何らかの後遺症にお悩みの方がご相談できるよう専門の外来を開設いたしました。診療をご希望の方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。

※保険外診療（自費診療）
※完全予約制

新型コロナウイルス感染症に伴う後遺症について

後遺症の原因は不明な点が多く、はっきりとは判明していません。諸説はありますが、ウイルスに感染した組織（特に肺）への直接的な障害やウイルス感染後の免疫調節不全による炎症の進行などが考えられています。
また、2022年に拡大したオミクロン株の場合、感染症は軽症で済んでも、寝込むほどの倦怠感やブレインフォグ（頭の中に霧やモヤがかかったような状態）による集中力の低下、睡眠障害、息切れなど、深刻な後遺症が残り、なかなか感染する前の生活に戻れない方が多くいらっしゃいます。

名古屋共立病院での治療

新型コロナウイルス感染症の後遺症に、特異的な治療法はありませんが、当院でがん治療や閉塞性動脈硬化症の治療で使用している、高気圧酸素療法（HBO）が有効^※であることがわかってきました。
そこで、新たに新型コロナ感染症の後遺症に対して保険外診療（自費診療）となりますが、高気圧酸素療法（HBO）と、血液循環の改善および疲労回復の効果がある高濃度炭酸泉、運動療法を組み合わせた治療の提供を開始いたします。
高気圧酸素療法（HBO）、高濃度炭酸泉、運動療法を組み合わせて新型コロナ感染症後遺症に対応してまいります。治療前後の評価は担当の医師がしっかりと行います。

※文献：Hyperbaric oxygen therapy improves neurocognitive functions and symptoms of post-COVID condition: randomized controlled trial

高気圧酸素療法（HBO）

高気圧酸素治療とは、治療タンク内を大気圧より高い気圧に加圧し高濃度の酸素を吸入することで血液中に溶けこむ酸素の量を増やし、病態の改善を図る治療です。当院では2.0気圧下（水深10ⅿ相当）で100％の酸素を吸入して治療を行います。

【効果】

ケガからの早期回復
体内酸素量増加により、生体内の循環障害・低酸素状態を改善

詳しくはこちらから

高濃度炭酸泉

炭酸泉とは、炭酸ガス（二酸化炭素）が溶け込んだお湯のことです。炭酸泉は濃度が濃いほど効果が高く、当院では最高濃度（限界溶解濃度）である1300ppmの高濃度炭酸泉を足浴で実施します。

【効果】

血流改善（安静時の３～４倍程度）
リラクゼーション効果（自律神経に対する効果）
疲労回復
疼痛改善　など

運動療法

リラクゼーションを目的とした低強度の運動を実施します。疲労や不安を軽減させて社会や職場復帰することを目標に行います

【効果】

リラクゼーション
運動機能回復　など

対象者

18～65歳の方
原則、新型コロナウイルス感染症後8週間以上経っている方

※感染から4～7週間の方は、症状により要相談

≪ 治療が受けられない方 ≫

当院では以下のいずれかに当てはまる方は、治療を受け付けておりません。

気胸、治療継続中のぜんそく、肺水腫、その他重傷肺疾患を患っている方
人工呼吸器による呼吸管理が必要な方
過去にてんかん発作を起こしたことがある方
妊娠中の方
治療が必要な心筋梗塞または心不全を患っている方

※心臓植込み型デバイス（ペースメーカーなど）を使用している方はご相談ください。

治療の流れ

1. 初診	問診・血圧検査・胸部レントゲン・心電図検査 ※初診を行い問題がなければ、4回分の治療を事前予約していただきます。 ※医師が必要と判断した場合、CT検査、心エコー検査を実施させていただきます。
2. 高気圧酸素療法（HBO）	1.5時間	2～4を計4回行います
3. 高濃度炭酸泉治療	15分
4. 運動療法	20分

治療費 ※保険外診療（自費診療）

初診料：20,000円（税込）
高気圧酸素療法・高濃度炭酸泉・運動療法：【合計1.5～2時間×4回分】150,000円（税込）
合計：170,000円（税込）
※初診時にCT検査、心エコー検査を実施した場合、CT検査（20,000円）、心エコー検査（10,000円）が別途必要となります。
（いずれも税込、自費診療）

外来診療日（初診時）

月～金　15：30～16：00（完全予約制）

治療における注意事項・リスク

高気圧酸素療法（HBO）

【注意事項】

タンク内は100％酸素となっており、非常に物が燃えやすい環境のため、可燃物や静電気などを発する物は治療装置内に持ち込めません。治療開始前に持ち込み禁止品を携帯していないかどうか確認させていただきます。

【治療におけるリスク】

高気圧酸素療法において、耳抜きがうまくいかずに治療継続した場合、耳痛や鼓膜損傷の危険性があります。耳抜きができない・苦手という場合は、お早めに担当者までお申し出ください。
高気圧酸素療法によって、まれに酸素中毒（気分不良・吐き気・めまい・けいれんなど）の症状が発生します。治療中は治療担当者が常にモニタリングしており、症状が現れた場合は医師の指示のもと対処します。

担当医紹介

名古屋共立病院　院長

堀浩
資格
- 日本内科学会　認定内科医／総合内科専門医／内科指導医
- 日本循環器学会　循環器専門医
- 日本医師会　認定産業医