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1.心臓病の早期発見と治療|6つの強み|偕行会グループの透析医療
偕行会の透析 6つの強み

1.心臓病の早期発見と治療

定期的な心臓スクリーニング検査に加え、心臓の血流量をみるアンモニアPET検査を積極的に取り入れています。

透析患者様の死因の1は心臓病

透析患者の死因のグラフ:心不全22.4%、心筋梗塞3.8%、感染症21.5%、がん9.0%、脳血管障害5.9%、その他37.4%。透析患者様のうち約25%の方が心臓病が原因で死亡されています。

日本透析医学会 統計調査委員会:図説「わが国の慢性透析療法の現況年別死亡原因の推移2021年」より作図

透析患者様の約6割の方が、心不全や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)を合併するということが報告されています。またそのうち約半分の患者様は、胸痛などの自覚症状が無いと言われています。
つまり、透析患者様にとって心疾患の早期発見及び治療が非常に重要となります。

偕行会グループの心臓病の診断・治療の流れ

スクリーニング検査 1.心臓超音波検査(1回/年) 2.心電図 3.24時間ホルター心電図検査(1回/年) 精密検査(心臓アンモニアPET検査)異常・所見あり→心臓カテーテル検査 治療→風船療法(PCI)、冠動脈バイパス術

スクリーニング 検査

  • 透析患者様は自覚症状がなくても、心臓にリスクを抱える方が多いこともあり、定期的な検査が重要となります。
  • 偕行会グループでは、臨床検査技師らスペシャリストが施設を巡回し、
    検査を行っています。
  • 複数のスクリーニング検査を定期的に行うことで、
    早期に心臓の異常をキャッチします。
  • 心臓超音波検査(心エコー)

    心臓超音波検査(心エコー)は心臓を輪切りして心臓の状態を見ることができる検査です。超音波という「音」を使って心臓を検査するので、身体に害はなく、今現在の心臓を観察できるとても有用な検査です。

  • 心電図

    定期的に心電図の検査を行います。波形の変化を読み取り、必要に応じて基幹病院や名古屋共立病院などで詳しく検査をします。

  • 24時間ホルター心電図検査

    ホルター心電図検査では携帯用の小型心電計を用いて、長時間(24時間)にわたり心電図を記録します。この心電図の解析を通して日常生活における脈の乱れを調べ、異常がないかを検査します。

精密検査

偕行会グループでは、各施設のスクリーニング検査にて異常が認められた場合、心臓アンモニアPET検査の受診を勧めています。

心臓アンモニアPET

この検査は心臓の血液の流れや動きを調べ、狭心症や心筋梗塞、心筋症などの病気の有無やその程度を診断します。治療計画を立てたり、入院の必要性を判断するのに大変役立つ検査です。

偕行会グループの施設である名古屋放射線診断クリニックは、2023年4月時点 5,720件の検査実績があります。
日本全国(保険診療)で行われた検査数のうち、約半数を占め、そのうち、約4割が透析患者様となります。

心臓アンモニアPET検査数推移

偕行会グループ 心臓アンモニアPET検査数実績
棒グラフ:2013年〜2023年の総検査件数5720件。
保険診療における
心臓アンモニアPET検査割合
円グラフ:名古屋放射線診断クリニック638件 49.9%、全国636件50.1%

50が偕行会グループにて実施

偕行会グループ
心臓アンモニアPET検査数
円グラフ:透析患者40%、一般患者60%

累計検査数のうち4が透析患者様

※2021年7月1日〜2022年6月30日の1年間

心臓カテーテル検査

カテーテルと呼ばれる細長い管を使って、心臓の動きや血管が狭くなっているかどうかを調べる検査です。

どんな病気が判明?

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 不整脈
  • 大動脈の病気
  • など

治療

心臓カテーテル検査などで、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の診断がされた場合には、グループの基幹病院である名古屋共立病院 循環器内科にて、血管の狭くなった部分を広げて、血液のスムーズな流れを取り戻す治療を行います。

PCI(経皮的冠動脈インターベンション)

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、脚の付け根や腕、手首などの血管から、医療用の細く柔らかいチューブ(カテーテル)を差し込んで、冠動脈の狭くなった部分を治療します。基本的な方法は、先端にバルーン(風船)を取り付けたカテーテルでバルーンを内側から膨らませて血管を押し広げる方法(バルーン療法)です。

冠動脈バイパス術

つまった冠動脈の先に血液が流れるように、狭くなっている血管の先にバイパスをつくる手術です。10年後、20年後まで発作のない生活のために可能な限り良質なバイパスによる完全血行再建を目指しております。患者様の全身状態に応じて心拍動下、人工心肺下の手術を適宜選択しています。